牽引性(けんいんせい)脱毛症の症状・原因・対策方法

きれいに魅せたい、手間のかからないヘアスタイルをしたい!そんな女性の願望が思わぬ抜け毛を引き起こしているってご存知でしょうか?

あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、放置すると怖い牽引性(けんいんせい)脱毛症の原因と症状、そして解消法についてご紹介します。

牽引性脱毛症の症状は?

牽引性脱毛症の主な症状は、髪の分け目や結び目部分の地肌が目立つ状態です。そこで薄毛との関係性と子供にも起こる牽引性脱毛症についてご紹介します。

牽引性脱毛症は薄毛を生む

牽引性脱毛症はズバリ薄毛を生む原因となります。具体的な症状としては、以下の3つがあげられます。

  1. 髪の分け目の地肌が目立つ
  2. 髪の結び目の地肌が目立つ
  3. 額を中心に、髪の生え際が後退する

これらの症状が起こる前に、頭皮のかゆみを感じることもあります。また地肌が目立つことで、その部位にシャンプーやワックスなどの整髪料が残りがちになり、頭皮に炎症が起こり抜け毛から薄毛に繋がるケースもあるのです。

牽引性脱毛症とは、言葉の通り髪の毛が牽引され続けることで、頭皮及び毛根部が大きなダメージを受け、薄毛に繋がります。また頭皮が継続して引っ張られると頭皮が硬くなり育毛を妨げることからも髪自体が細くなり薄毛が生まれます。

最悪のケース、毛根部の細胞まで傷つけてしまい、その毛根からは新しい髪の毛が生えてこないということもあります。

牽引性脱毛症は子供にも起こる

牽引性脱毛症は男性よりも女性に多い症状です。年齢には関係なく髪が長い女性に好発しますが、小さな子供にも起こります。

大人に比べて、頭皮が柔らかくデリケートである為、髪をいつも同じところで結ぶなどしていると簡単に牽引性脱毛症になってしまいます。女の子だとどうしてもかわいらしくしたいと願うお母さんの想いが、薄毛や抜け毛という悲劇を起こすのです。

牽引性脱毛症の原因は?

薄毛は遺伝しがちですが、牽引性脱毛症に遺伝は関係ありません。ではどのような原因が考えられるのかをご確認ください。

牽引性脱毛症が起こりやすいヘアスタイル

まずは牽引性脱毛症が起こりやすいヘアスタイル及びヘアアレンジをご紹介します。

1. ポニーテール

ポニーテールは、髪の毛を強くピッタリと結ぶので、常に髪の毛が引っ張られます。ポニーテールを作る場所を高くすればするほど、引っ張られる力が強くかかります。また髪が多い人は、重さが頭皮への負担となります。動くと揺れるテールは頭皮にはさらに大きな負担です。

2.三つ編み・編み込み

編み込むときにどうしても髪を引っ張ってしまうヘアスタイルです。また髪の毛を絡ませていくことから、頭皮への負担が大きくなります。きっちりと編み込むほど牽引性脱毛症にかかる可能性が高まります。

3.お団子スタイル

若い女性だけでなく、年齢を重ねても人気のお団子スタイルは、簡単にできかつおしゃれです。しかし、お団子部分の一点に重みが集中してしまう点がネックです。

4.アップスタイル

家事をするとき、仕事をするとき、長い髪は邪魔になりがちです。そこでサッとできるアップスタイルに髪を束ねるのは非常に楽なものです。しかしこれも頭皮を引っ張るスタイルです。

5.トレッドヘア

美容師さんや個性的なおしゃれを楽しみたい方に人気のトレッドヘア。見るからに痛そうと感じるように、頭皮や毛根が悲鳴をあげるスタイルです。

6.カチューシャ・ヘッドアクセ

カチューシャや大き目のヘッドアクセは髪が短くてもできるおしゃれとして人気です。しかし、毎日同じ場所につけていると、髪の毛が引っ張られ頭皮に負担が起こります。

このように、髪を引っ張ってしまうヘアスタイルやアレンジ法が牽引性脱毛症の要因となるのです。

牽引性脱毛症はブラッシングも原因に

牽引性脱毛症はブラッシングの仕方でも起こります。特に髪が長い方や、髪の癖が強い方は要注意です。ついつい強く引っ張りながらブラッシングをしてしまうからです。ブラッシング後のブラシには抜けた髪がびっしりついているという事も少なくありません。

ブラッシング自体は、頭皮に刺激を与えて血流を促進するなど良い効果をもっているものです。その効果を生かしながらブラッシングをするには、毛先からもつれなどを取り除きながら段階を追って行ってください。

またお子さんにブラッシングをしてあげるときは、大人と同じ力加減ではなく、優しく行うことが大切です。

牽引性脱毛症はヘアアイロンも原因に

髪を引っ張ってしまうといえば、ヘアアイロンも同様です。髪をカールさせたり、ストレートにするなど日常的に毎朝使用されている方も多いことでしょう。

ヘアアイロンは熱を加えることで髪の毛自体にダメージを与えることに加えて、頭皮を引っ張るのでダブルで負担を与えます。

牽引性脱毛症はエクステが原因

手軽にカラーなどを楽しめたり、イメージチェンジできるエクステも牽引性脱毛症の原因です。

エクステを取り付けるときに編み込んだり、引っ張るなどして頭皮にダメージを与えます。特に髪が長い方だと、髪に重りを付けている状態と同じとなり、健康な髪の毛が抜け落ちてしまいます。

エクステを使用し、頭皮がかゆい、痛いと感じた方はすぐに辞めることをお勧めします。

なかなか治らない牽引性脱毛症の状態

牽引性脱毛症は基本的に原因を排除すれば自然と治ってくるものです。それでもなかなか治らないケースの牽引性脱毛症の状態についてご説明します。

ヘアサイクルの乱れ

なかなか治らない牽引性脱毛症は、髪のヘアサイクルが大きく乱れていることが考えられます。

これは牽引性脱毛症による抜け毛は、本来抜けるべきでないまだ成長段階の髪の毛がいわば無理やり抜き続けられているのと同じことだからです。

髪のヘアサイクルには、髪が伸び育っていく成長期、成長を止める休止期、抜け落ちる退行期の3つがあります。後者2つであれば、まだ負担が少なく済みます。しかし成長期の髪は、これからどんどん伸びる為にしっかりと根を頭皮に張っています。それを無理やり引き抜くと、元気な草を抜いたときに周りの地面が大きく割れるのと同じ状態が頭皮に起こります。

これらが繰り返されることで、毛根やそれを育てている細胞までもが傷つき、成長期から一気に休止期に入ってしまいます。そして最悪の場合、髪の毛が生えなくなるのです。

頭皮や毛根へのダメージ

もう1つ心配されるのは頭皮や毛根へのダメージの蓄積です。牽引性脱毛症による抜け毛がそこまでひどくない場合、あまり気づかずに放置してしまう事もあります。

よくあるケースが若い頃からポニーテールなどのヘアスタイルが好きで、抜け毛があるのが当たり前になっている方です。だんだん年齢を重ねている間も、髪の毛は引っ張り続けられダメージが蓄積されていきます。

そして最終的に、頭皮の自然な新陳代謝の力ではダメージが回復できなくなっているのです。毛根が休止したり、さらに委縮してしまうとまず自然回復は期待できません。

牽引性脱毛症の対策

なかなか治らない牽引性脱毛症、まだ軽度な牽引性脱毛症の方にも是非行ってほしい対策をご紹介します。

牽引性脱毛症の改善にはヘアスタイルを変えることが大事

まず絶対に行ってほしいことは原因を排除することです。ここまでご紹介してきた牽引性脱毛症の原因に心当たりがある方も多いでしょう。これは頭皮に良くないんだなというヘアスタイルは変えてください。

女性だからおしゃれをしたいという気持ちもありますし、しなくてはいけない場面もあるでしょう。しかしおしゃれを毎日でなく、とっておきの時に確保しておくぐらいの気持ちでいてください。

また、いつも同じところに分け目があるという方も、小さな負担が頭皮に蓄積されています。そこで、分け目は定期的に変えるようにしてください。

さらに髪の毛をかきあげる癖がある方も、要注意です。何度も髪をかきあげるときに、髪が指に絡まってしまい髪の毛を引っ張ることがあるので、癖を治せるように意識してください。

牽引性脱毛症の改善に効くツボ押し

牽引性脱毛症を改善させるためには、髪の薄毛や抜け毛を解消させるツボ押しを行うのも有効です。そこでおすすめのツボをご紹介します。

1.百会(ひゃくえ)

頭頂部にあるツボで、両耳を結ぶ線と鼻の中心と後頭部の中心を結ぶ線が交差する位置にあります。指の腹を使ってじんわりと圧を与えてください。こめかみに左右の親指をおき、親指を支点にし、中指を使って押すと無理なく力が加えられますよ。

頭皮の血流改善をしてくれるツボです。

2.風池(ふうち)

首と後頭部の付け根、ちょうど髪の生え際にあるツボで、頭部に栄養や酸素を送り届けると言われています。

左右の手でそれぞれ握りこぶしをにぎり、人差し指だけを伸ばします。人差し指を風池に押しあてて刺激してください。

また人目を気にせず刺激できる手のツボも育毛や抜け毛改善に有効ですよ。

3.小骨空(しょうこっくう)

小指の第一関節に中央あたりに位置するツボで、薄毛・抜け毛を改善させる血行促進を行います。逆の手の親指と人差し指でつまんで放す動作を繰り返して刺激してください。

4.脱毛点(だつもうてん)

まさに脱毛を防ぐ為のツボという名前ですが、親指の付け根にあります。こちらも逆の手の親指と人差し指でつまんであげると刺激できます。力の入れ過ぎには注意が必要です。痛気持ちいい程度で行ってください。

抜け毛や白髪予防、細い髪の改善と嬉しい効果が期待できます。

牽引性脱毛症の改善に頭皮マッサージ

牽引性脱毛症の改善には血行を促進することが欠かせません。

薄毛部分と正常な頭皮とを触り比べると、前者は硬くなっていることが多く見受けられます。つまり血行が滞っているのです。その為、髪の毛が育つのに必要な酸素や栄養分が届けられない状態になります。

また頭皮が硬くなっている人の中にはストレスが原因の方も多くいます。頭皮マッサージは血行促進とリラックス効果の両方の効果があるのでおすすめです。

洗髪後の清潔な頭皮を左右の指の腹全体で捉え、しっかりと大きく動かしながらマッサージしてください。あまり強く刺激を与えると、頭皮がうっ血することにも繋がりますので、無理は禁物です。

頭皮マッサージの際は、指と頭皮の摩擦による刺激を避ける為にも、ヘアオイルなどを使用するといいでしょう。あまりべたつかず、かつ頭皮と成分が似ているオリーブオイルやホホバオイルなどを使用してください。

牽引性脱毛症の改善に育毛成分を補給

ダメージを受けた頭皮を育毛モードにするには、血行促進に加えて栄養素を補給することも有効です。

育毛に必要な成分は様々ありますが、欠かせないものを以下にご紹介します。

  • タンパク質(髪の主成分)
  • 亜鉛(たんぱく質=ケラチンを合成する)
  • 鉄分(赤血球の中心成分であり、血行に重要)
  • ビタミンB群(頭皮の新陳代謝)
  • ビタミンE(頭皮のアンチエイジング)

これらを食べ物からとるのもいいですし、サプリメントなどで摂取していくのも効率的でおすすめです。

牽引性脱毛症の改善に女性用育毛剤も有効

育毛成分を体内に入れる方法は、どちらかというと長期的な改善方法となります。体質改善に近いものです。しかし牽引性脱毛症がなかなか治らないと気になりそれがストレスとなりさらなる抜け毛を生む可能性もあります。

そんな場合は、頭皮に直接有効な成分を与える女性用育毛剤を使用するのも有効です。女性用育毛剤には血行促進効果と育毛成分の補給が出来るので、頭皮マッサージなどと合わせて行っても有効です。

女性用育毛剤を使用する場合は、無添加のものを選ぶようにして下さい。ダメージを受けている頭皮に使用するものなので出来るだけ刺激が少ないことが大切です。界面活性剤やバラペン、着色料、香料などは出来る限り避けることが大切です。

人気がある無添加の女性用育毛剤を実際に使ってみました

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牽引性脱毛症の予防しながらおしゃれを楽しむ方法

牽引性脱毛症を考えると、おしゃれを楽しめないのかといえばそんなことはありません。頭皮を無理に引っ張ることがなければ、おしゃれは可能です。

牽引性脱毛症にシュシュを使おう

髪を束ねるときにゴムで止めるとどうしても髪を引っ張りがちになります。そこで、シュシュを使用して結ぶ方法があります。

最近では、様々な柄や素材のシュシュが販売されており、手作りもできる事から手軽でオリジナルなヘアファッションが可能です。

シュシュはふんわりと髪をまとめてくれるので、毛根に負担が少ないのがメリットです。止める位置もあまり上の方にしない事がおすすめです。

牽引性脱毛症にゆるかわアレンジを!

もう1つのおしゃれの方法は、ヘアスタイルをゆるかわアレンジにすることです。顔を出す場所によってはきっちりしたヘアスタイルにまとめる必要があることもあります。しかし、そうでないときは、ふんわりしたまとめ髪にしてあげると、頭皮を引っ張り過ぎずに済みます。

同じ三つ編みや編み込みをするのでも、ふんわりと仕上げると、優しいイメージにもなり、髪への負担も減らすことが出来ます。

まとめ

割と身近にある抜け毛の代表ともいえる牽引性脱毛症についてご紹介しました。気づかずに放置すると悪化してしまいますが、早めに原因を取り除いていくことで今からでも頭皮を元気にすることが出来ます。

ツボや頭皮マッサージで血行を促進しながら、頭皮に負担のないおしゃれを楽しんでください。